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​活動紹介

社ゼミの活動を紹介します。

社ゼミでは、現代問題研究会と資本論研究会という二本柱の活動を軸に実施しています。

​そのほかにも、有志研究会やフィールドワーク、映画鑑賞会などを実施しています。

​現代問題研究会

​資本論研究会

​フィールドワーク

​有志研究会

​映画鑑賞会

現代問題研究会

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現代問題研究会

 現代問題研究会(現問研)は、社ゼミの主要な活動の一つで、様々な現代社会の問題に向き合い、それを研究していく活動です。

 テーマとする社会問題について、一年を通して研究し、班で一つの集団論文を完成させます。今年度は「外国人差別」(茗荷谷)と「原発」(多摩)について扱います。

現代問題研究会の年間スケジュール

4月~7月(前期)

 「現実から出発する」社ゼミらしく、まずは社会問題の実態を学びます。班のテーマに関する資料(文献や映像など)をみたり、時にはフィールドワークで五感をフル活用したりして、問題に向き合います。議論でお互いの意見を交換することで、問題に対してさらに認識を深めています。

 具体的な活動としては週に一回、活動を行います(多摩キャンパスは金曜日、茗荷谷キャンパスは土曜日)。前半は、文献を読むだけではなく、実際におきている社会問題の具体的なイメージを映像やフィールドワークなどを通じて獲得します。そして、後半には社会問題がどうして起こっているのかという背景構造について扱います。くわしくはこちらへ。

夏休み~11月(後期)

 夏休み中は各自で文献を読むなどして、自分が特に気になる問題を深く掘り下げていきます。各班員の問題意識を基にして、集団論文を執筆します。集団論文は、一人で書く論文とは違い、章や節ごとに担当を決めて、全員で一つの論文を完成させます。

12月

 完成させた集団論文は、関西を中心とした他の大学のサークルと一緒に開催される「五社研論文フォーラム」で発表します。

1月

 社ゼミ内での論文発表会を実施します。

春休み

​ 次年度の現代問題研究会へ向けての準備をします。

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「五社研 論文フォーラム」って?

​ 五社研とは、関西の大学の社研サークルと社ゼミが一緒に活動する集まりで、同志社大学や立命館大学、大阪市立大学などの学ぶ意欲のある学生と交流できる機会です。その中での最大のイベントが、12月に京都で行われる「論文フォーラム」です。お互いの班の研究の発表を聞いたり、テーマが近い班同士があれば、論点を決めて議論することもできます。フォーラムには講師の方々も多く参加してくださっており、論文の評価をしてもらえます。

過去の研究テーマ

2012年度 エネルギー・原発/途上国の貧困/教育格差/震災復興

2013年度 子育て/ワークライフバランス/中小企業/日米関係

2014年度 社会保障と貧困/民主主義/グローバル経済

2015年度 原発/資本と格差/戦争と平和

2016年度 ワークライフバランス/国際平和

2017年度 アメリカ社会/生活保障/教育

2018年度 働き方/ジェンダー/平和のための政治

​2019年度 差別と人権/原発

​2020年度 環境/貧困/平和

​2021年度 教育/女性差別

​2022年度 貧困と格差/環境

​原発班(多摩)

 今年度、多摩班で取り扱うテーマは「原発」です! 12年前の3月11日に起きた出来事を皆さんは覚えていますか? そう、「東日本大震災」です。 毎年、募金や黙とうでお悔やみを済ませていませんか?

 実は12年経った今でも、福島に帰ることのできない方々や経済的に困難を抱 える方々がいらっしゃいます。

 

・原子力発電を推進すべきなの?

・震災や原発事故の被害からの復興は進んでるの?

・現在、被災者はどのような暮らしをしているのだろうか?

・放射能によってどのような身体的精神的ダメージを受けたのだろう?

・原発事故後、原発をめぐる日本や世界の政策はどう変わったのだろう?

 なにか、ハッとするテーマはありますか??

 上記のような多角的な視点から「原発」への理解を深め、個人の思考をブラッシュアップしたいと思います!

 さらに「現実から出発する」というサークルの方針のもと、被災者の方々や弁 護士の方々をお招きして講演会を設けたり、被災地でのフィールドワークをしたりする予定です。

 

 さらに、研究会での議論やFWを踏まえ、1年間の学びの集大成として論文を 執筆します。そして12月中旬に関西の大学生と論文報告会や交流会を行います!初めは論文を書けるか不安だと思いますが、みんなで協力して書くので1 年生でも書けますし、達成感も感じられると思います!安心してください! 原発問題に興味がある人はもちろん、資本論を読みたいが読み始める自信がな い人、ムズカシイ議題について話し合う仲間が欲しい人、フィールドワークに 興味がある人、大学生活を充実させたい人は社ゼミで一緒に活動しましょう♪ 入会待ってます! 大学生らしい学びで充実した日々を過ごしませんか?

​外国人差別班(茗荷谷)

 皆さんは入管問題について聞いたことがあるでしょうか?

 ぼくは2019年にニュースで目にしたとある動画で初めて入管問題を知りました。その動画には日本の入国管理局の職員がクルド人男性(デニスさん)に対してリンチのように暴力をふるっている様子が収められていました。

 日本には様々な外国籍を持つ方が住んでいますが、様々な理由でビザが切れて不法滞在という扱いになり入国管理局に収容されてしまう方々がいます。また、日本 の制度では難民申請が認可されることは非常に少なく、難民として亡命してきたような人々は、移動範囲も就労も制限された非常に不安定な生活を強いられています。もちろん就労せずには生きていけないので、違反として在留カードを取り上げられ、結局はこういった方たちも入管に収容されてしまうのです。

 入管の施設内にはプライベートが皆無で、廊下に面した透明な壁から常に監視された環境で過ごさなくてはなりません。抗議をすれば職員によって暴行を加えられることもあり、それがまさにデニスさんの動画で映っていた様子なのです。また、 2021年には学費が払えなくなったことで留学のビザが失効になっていたスリランカ人のウィシュマさんが、入管に収容され、体調の悪化を訴えていたにもかかわらず、適切な処置が行われずそのまま入管で栄養失調などのために亡くなりました。 収容されている方々は、単に外国籍をもつ一人の人格として入国管理の手続きを受 けているのではなく、不当な暴力を以て人権など持たないかのように扱われているのです。ここに外国籍の人に対して持つ差別感情があるのは明らかです。

 入管問題は外国人差別の一つであって、こうした差別的な感情や価値観はあらゆる局面で現れます。例えば、技能実習生への職場内の暴力在日朝鮮人へのヘイトスピーチなどです。「外国人に対してある程度嫌悪感を持つのは仕方ない」と言う人もいるかもしれませんが、外国籍の方々が日本の制度や社会が持つ価値観の中で、不当に傷つけられているのに、「仕方ない」とそれを放っておくことはこうした差別を野放しにすることになってしまいます。

 「仕方ない」で終わらせないためには、自分たちの社会の中の差別の存在に気付いて、それについてよく知る必要があります。もし嫌悪感を持ってしまうのなら、 それはなぜなのか。一体どんな制度があってどんなことが起こっているのか。外国 籍を持つ人々のことを私たちは本当に理解しているのだろうか。どんなところで生まれて、どんな思いで日本にいるのだろうか。日本の外国人差別の歴史を知る必要もあります。

 

 とはいえ、何から調べればよいか分からないし、制度のことは難しいことが多くて面倒だし、自分の考えがすべての事実に基づいているのかも不安になることもあるかと思います。でも、ちょっと気がかりだな、というモヤモヤや引っかかりがとっても大事だと思います。社ゼミにはそうしたモヤモヤを大事にして、学びを一緒に深めてくれる仲間がいます!是非、興味のある方は私たちと学んでみませんか?

資本論研究会

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資本論研究会

『資本論』ってなに?

 『資本論』とは、19世紀にドイツの哲学・経済学者カール・マルクスによって著された本であり、資本主義とは一体何なのか?そのメカニズムを解き明かした本です。

 資本主義の構造やその作用などを非常に緻密な考察をもとに記述しています。

一方で、その緻密さゆえに、内容だけでなくその文章を読み解くのは非常に困難です。

 おそらく、新入生の皆さんが今まで読んだどの本よりも難しいかもしれません。だからこそ、社ゼミでは研究会を通じて『資本論』を読み解くことを目指しています。

​ 『資本論』は全3巻からなりますが、社ゼミでは『資本論』第1巻を1年間を通じてじっくり読んでいきます。

 社ゼミで​資本論を読むのは、現代社会に生ずる問題を考察するための視座(資本主義のシステムの理解)を得ることと、基礎的な読解力、理解力、思考力を鍛えることを目的としています。

『資本論』研究会とは?

 『資本論』研究会とは、簡単に言えば、みんなで集まって『資本論』を読もうという会です。

 この集まって読むという行為が、資本論の理解を深めることにつながります。

一人で読んでもよくわからなかったところを質問として出し合い、サークルの仲間と議論し合うことで、『資本論』の理解度が上がります。

​ また、自分ひとりでは、理解していた気になっていた箇所も、質問が出たことで、改めて考えさせられる機会にもなります。

 一人では、難しくて投げ出してしまうような『資本論』も、サークルの仲間と一緒に読むことで、最後まで読むことができます。新入生には、そのためのサポートも充実しています。

 あなたも、ぜひ一緒にわたしたちと『資本論』を読んでみませんか?

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『資本論』研究会の基本情報

日時:木曜日19:00~(各キャンパス共通)

内容:報告(30分)質問回収(10分)議論(120分)途中休憩(20分)

担当者がその日の『資本論』の範囲の内容をレジュメにまとめて報告します。これは自他の理解にとっても効果的です。担当は年に1~2回ほどまわってきます。

 研究会では、各々が疑問点を出し合い、司会がそれらをまとめ、それらをもとに議論していきます。

 毎回の研究会は、各自が事前に該当範囲を読み、予習を行うことを前提としています。

​ 『資本論』の該当範囲を自分で読んでよく理解できなかった文章など、疑問点を整理してくると、研究会の議論が深まります。

​また、年に数回、『資本論』の理解の定着のために、復習研究会を行っています。

​その他の活動

社ゼミでは、現代問題研究会と資本論研究会の二本柱の活動の他に、その他の活動として、フィールドワークや有志研究会、映画鑑賞会などを実施しています。

​フィールドワーク

 フィールドワーク(FW)とは、現場での実態に即した調査・研究、野外調査の総称です。社ゼミでは、様々な社会問題の当事者が実際に置かれている現状を実感することを通して、文献だけではとらえきれない社会問題の重層性・構造性を捉える観点を提供するとともに、各メンバーの社会問題への関心を深める場として、毎年FWを実施しています。

 2019年度は、有志FWとして、川崎市桜本のコリアンタウンに、全体FWとして福島原発周辺に訪れたほか、女性の労働問題と性暴力に関する専門家に直接お話を伺うなど、多様なFWを実施しました。

活動報告もぜひご覧ください。

【これまでの主な社ゼミのFW先】

2014年度 東京新大久保コリアンタウン

2015年度 沖縄県の米軍基地や沖縄戦の戦跡

2016年度 大阪あいりん地区(西成・釜ヶ崎地区)

2017年度 国立ハンセン病資料館、米軍横田基地

2018年度 沖縄県の米軍基地、沖縄戦の戦跡

2019年度 福島原発周辺

2020年度 ごみ最終処分場と周辺地域

​2021年度 調布市子ども・若者総合支援事業「ここあ」

​2022年度 横須賀石炭火力発電所周辺など

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フィールドワーク

​有志研究会

 有志研究会(有志研)とは、会員が読みたい本を挙げ、有志で空コマなどで時間を調整して集まり、対象の本をみんなで読み、理解を深めるという研究会です。

これまでに扱った内容は幅広く、現問研や資本論研の学びにも生かすことができる内容になっています。

 資本論研究会では扱わなかった『資本論』の範囲をみんなで読んだり、自分の学びたいテーマの本を挙げたり、『資本論』以外の古典といわれる本を読むこともします。

 ある分野を学んでみたいけど、どの本読んでいいか分からないという場合も、上級生に相談して文献を選ぶこともできます。

 古典といわれるような本を読んでみたいけど、やっぱり一人で読むのは難しいなあと思ったときこそ、みんなと一緒に語り合って理解を深めましょう!

何人かが集まって一緒に古典や学術書を読み、それについて自分の意見を交換し合うという経験は、大学生のうちだからこそできるものです。一人では読むのがなかなか難しくとも、複数人いることで、知識を補い合いながら読むこともできますし、自分ひとりでは思いつかなかった意見にも出会うこともできます。

ぜひ、一緒に社ゼミで、たくさんの本を読みましょう!

○これまでに扱った文献(参考)

 フリードリヒ・エンゲルス『空想より科学へ』、

『フォイエルバッハ論』

 マックス・ヴェーバー『職業としての学問』

 カール・マルクス『共産党宣言』

 エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

​ デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』

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映画鑑賞会

​映画鑑賞会

 社ゼミではサークル全体、班ごと、有志、いろんな単位で年に数回映画鑑賞会を行っています。

 社会問題を学びたいと思ったとき、多くの人はまず初めに「本」を読むと思います。でも、「なぜそれに興味を持ったのか?」を考えると、そのきっかけは映画やドラマ、小説だった、という場合も少なくないのではないでしょうか??

社ゼミでは、世の中のことを知り、学ぶ手段として、「映画」を積極的に活用しています。

 映画の登場人物を通して、いろんな人の立場になって考える共感力や想像力が磨かれます。社ゼミでは他者への「共感力」や「想像力」は社会問題を学び、考える上で非常に重要なことだと考えています。

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 また、社ゼミでは映画鑑賞の後、必ず感想交流会を行います。映画をみて感じたことを言葉にしたり、他人の感想を聞いたりする中で「自分がどんな人間なのか」「相手がどんな人間なのか」「そんな考え方もあるのか」という発見があります。映画は対話の手段でもあるのです。

 こうした活動の中で、会員同士の親睦を深めたり、論文執筆へのモチベーションを高め合ったりしています。現問研班の集団論文では、チームワークが重要なので、会員同士の交流はよりよい研究のためにも不可欠です。

​気軽に参加してみてくださいね。

活動報告もぜひご覧ください。

【これまで鑑賞した映画】

『今を生きる』『ショート・ターム』『ノーマ・レイ』『家族を想うとき』『イン・ハー・シューズ』『マルクス・エンゲルス』『万引き家族』『リトル・バーズ』『彼らが本気で編むときは』『主戦場』『新聞記者』『ヘア・スプレー』『パレードへようこそ』etc…

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有志研究会
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