社ゼミOBからのメッセージ
- syasemi2006
- 2021年3月31日
- 読了時間: 3分
社ゼミのOBの方から寄稿していただいたメッセージをご紹介します。
今回紹介するのは、医療関係勤務のペンネームおこうさぎさんからいただいた、新入生に向けてのメッセージです。
新入生のみなさん、こんにちは!新型コロナウイルス感染症が終息せず大変ですよね。大学もオンラインの授業で図書館も使用制限があったり、学問を追究する意欲があってもできませんよね。しかし、そんなコロナ禍でも学問が追究できる社ゼミをお勧めします!
僕は今年社会人になって4年目になりこの執筆依頼が来て改めて社ゼミで学んだ・成長したことを考えてみたのですが、2つあります。まず1つ目に、分析する力・その方法や視点を学べたことです。例えば、男女が不平等に扱われる問題(ジェンダー問題)に当てはめてみます(もちろん、自分のことを男とも女とも思っていない人もいることを念頭に置く必要があります)。男女の賃金格差がある、女性蔑視発言が起こる、など現状があります。しかし、現状だけ見ても問題は深まりません。そもそもなぜ同じ人間なのに賃金格差があるのか、いつから女性差別が始まったのか、なぜ女性差別が起こるのか、男と女で扱いの差を設けることと政治とのつながりは?など、ジェンダー問題をいろいろな角度から見てみると深まります。また、分析する力は社会に出てからも役に立ちます。社会に出て仕事し始めるといろいろな人と仕事をすることになります。職場の同僚からお客さんまで、できれば付き合いたくない人とも。そういう場合に、この人はどういう人か、自分とうまくやれる方法はないか分析しないといけません。このように対人関係だけではなく、仕事そのものにも分析する力が必要です。成功した、失敗したという結果だけ見ていいわけではなく、なぜ成功したのか、失敗したのか、どうすればよりよくできるのか、同じ失敗を繰り返さないように済むのか、ここにも分析する力が必要となります。社ゼミでは現代問題研究会、資本論研究会、仲間たちとサークルを運営していく過程で力がついていきます。
2つ目に、どのように社会に貢献したいのかを社ゼミでの学びを通して考えられたことです。誰もがゆくゆくは働くことになります。その際、働くモチベーションをどこに置けばいいのか、それはとても大切な観点だと思います。楽して稼げたらいいというのも一つの考え方ですよね。しかし、仕事をするということは辛い側面も持っています。壁にぶち当たったとき、自分にとってやりがいのある仕事なら乗り越えていけるのではないでしょうか?社会には環境問題、労働問題、ジェンダー問題など、変えていかなければいけない問題がたくさんあります。僕は社ゼミでの活動を通して自分の中で“これに関わっていきたい!”という社会問題(自分にとってのテーマ)を見つけられました。僕の場合は、ジェンダーセクシュアリティの問題が一番の“ピン!”と来たテーマでした。具体的には、医療分野におけるLGBT問題が深刻だということを知って、医療の側面から変えていきたいと思いました。入職後にそもそもLGBTの知識を医療従事者が知らない(医大や看護専門学校で習わない)ことを知り、自分の診療所内でLGBTの基礎知識を学べる学習会を設定したり、実際にLGBTの人たちにも適した問診票に変更したり、自分の職場だけでなく同じ法人内にも広げたくてダイバーシティ推進有志の会を立ち上げて映画鑑賞会や学習企画を開催したりしました。
社ゼミを卒業して4年経った今、社ゼミで得られたことが自分の軸を持って社会を生き抜く力になっているとさらに感じています。社ゼミの仲間たちと楽しく学び成長できたことが今の僕の人生の宝になっています。コロナ禍で大変だからこそぜひ社ゼミでたくさん学んでください!
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